現金主義が根強いと言われた日本でも、近年キャッシュレス化が加速中です。政府はキャッシュレス促進に積極的ですし、街中にもキャッシュレス決済を導入する店舗が増えましたよね。

クレジットカードに対する意見は賛否両論ですが、誰もがこのような時代の流れには逆らうことはできません。

そこでクレジットカードのメリットとデメリットを、改めて再確認したいと思います。クレジットカード嫌いの方も、ここらで一度キャッシュレス決済を見直しましょう。

次のようにお悩みの方は必見ですよ。

  • クレジットカードのメリットデメリットってなにがある?
  • クレジットカードは使わない方がいいって聞いたけど本当?なんで?
  • クレジットカードを作る時、使う時の注意点が知りたい!

詳しく見ていきましょう。

Contents

クレジットカードのメリット①現金よりも安全な決済方法

クレジットカードが怖いもの・危ないものだという考え方は、まだ一部に根強く残っています。しかしそれは不適切な使い方が原因で、カードそのものに罪はありません。

私たちも固定観念を取り払って、新たな気持ちでクレジットカードのメリットとデメリットを見直すべきでしょう。まずはクレジットカードの第一のメリット「安全性」から見ていきたいと思います。

現金を盗まれたら二度と戻らない

「プラスチックの板きれなんて信用できない」なんてクレジットカードの悪口を言う人もいますが、実際にはむしろ現金の方が頼りない存在かもしれませんよ。

確かに現金には存在感がありますが、紙幣や硬貨は所有者を特定することができないからです。

現金を盗まれたり紛失したりしてあなたの手を離れたら最後、それを自分のものだと証明する手立てはありません。

ではクレジットカードはどうでしょうか?その券面には所有者のフルネームがプリントされていますし、カード会社は何時でもカード番号と所有者の個人情報をマッチングすることができます。

※カード券面(おもて)の記載情報 カード会社の顧客情報
・氏名(ローマ字のフルネーム)
・カード番号(15~16桁の数字)
・カード有効期限(月、西暦の下2桁)
・住所や電話番号など個人情報
・金融機関の口座番号

※裏面に氏名やカード番号が記載されてるカードもあり・種類によって異なる

カード会社は不正使用検知システムで24時間モニタリングを行い、顧客のセキュリティには常に気を配っています。この通り安全性については、現金よりもクレジットカードの方がはるかに優れているのです。

参考:不正検知システム|クレジットカードなら、JCBカード

クレジットカードなら利用を停止できる

もしもカードを失くしたことを通報すれば、カード会社は直ちに利用停止を手配してくれるでしょう。こうすれば仮にカードが第三者の手に渡ったとしても、これこそ単なるプラスチックの板で、もはや使うことはできません。

万が一カードが悪用されてしまった場合も、その全額が補償されますし、あなたには後日新しいクレジットカードが届きます。

この通りカード会員の安全は、2重3重に守られているんですね。

クレジットカードは衛生的にも安全

「財布から紙幣を出して、次に手渡されたお釣りを財布にしまう」これはレジで毎日繰り返されている光景ですが、よく考えてみると結構手間と時間がかかりますよね。

クレジットカードを使えば、レジ清算はもっとスマートでスピーディーです。これはどなたも認めざるを得ないクレジットカードのメリットでしょう。

しかし近頃はこれに加えて、衛生上の観点からもクレジットカードの利点に注目が集まっています。感染症対策として、紙幣や硬貨に直接手を触れない方が安全だという認識が一般的になってきたからです。

クレジットカードを始めとするキャッシュレス決済は、セキュリティだけでなく衛生上も安全な決済方法として、今後ますます普及していくことは間違いないでしょう。

クレジットカードのメリット②カードを使えばポイントが貯まってお得!

クレジットカード2番目のメリットは、ポイントが貯まることです。「どうせ大して貯まらない」と思った方もいるかもしれません。でもクレジットカードの還元サービスって、案外馬鹿にならないんですよ。

標準還元率は0.5%~1%前後が普通

そのクレジットカードのお得度は、「標準還元率」を調べればすぐに分かります。標準還元率とは、カードを使った時に、利用額の何パーセント分が還元されるのかを示したものです。

【標準還元率とは!?】

・クレジットカード利用額に対して還元される金額のパーセンテージ
・殆どのカードの標準還元率は0.5%もしくは1.0%
・標準的な還元率なので、実際には上下することもある

例えば標準還元率1%のクレジットカードで10万円使うと、計算上は1,000円相当分のポイントが貯まることになります。

標準還元率はクレジットカードによって差がありますが、0.5%もしくは1.0%が一般的です。基本的には還元率のパーセンテージが高いカードほど、ポイントがよく貯まります。

クレジットカードの例 標準還元率
ACマスターカード 0.25% ※自動キャッシュバック
三井住友カード
セゾンカードインターナショナル
エポスカード
0.5%
JCB CARD W
楽天カード
au PAY カード
ビックカメラSuicaカード
アメックスグリーン
アメックスゴールド
1.0%
リクルートカード 1.2%

特約店でカードを使うと還元率がアップする

還元率の高いカードなら、ただ使うだけで効率よくポイントが貯まっていきます。しかし標準還元率の低いクレジットカードでも、使い方次第ではポイント倍率をアップできるんですよ。

多くのクレジットカードには、ポイント倍率が2倍以上になる加盟店や提携店がありますから、このようなお店を選んでショッピングすればいいのです。

クレジットカード 提携店/ECサイト(倍率)の例
楽天カード 楽天市場(3倍以上)
楽天ブックス(3倍以上)
リクルートカード ポンパレモール(3%以上)
ホットペッパーグルメ(2%以上)
ホットペッパービューティー(2%以上)
じゃらんnet(2%以上)
JCBカード Oki Doki ランド(2倍以上)
Amazon(3倍)
高島屋(3倍)
セブン‐イレブン(3倍)
スターバックス(10倍)※オートチャージ
出光昭和シェル(2倍)
成城石井(2倍)
三井住友カード セブン‐イレブン(5倍)
ファミリーマート(5倍)
ローソン(5倍)
マクドナルド(5倍)
選択した3店舗(2倍)
ペルソナSTACIAカード 阪急・阪神百貨店(最大10%)
タカシマヤカード 高島屋(最大10%)

この通り加盟店や提携店を利用すれば、標準還元率0.5%のクレジットカードでも1%以上の還元を得ることは難しくありません。

ポイントサイトを経由すると還元率が上がる

また「ポイントサイト」を経由することでも、還元率を引き上げることができます。ポイントサイトはカード会社含め様々な企業が運営するサービスで、基本的にはどなたでも会員登録できます。

ここにログインしてリンク先のWEBサービスを利用すれば、1%以上のポイントが上乗せされるのです。ただしポイントサイトは1人で幾つでも登録できますが、一度に複数のポイントサイトを経由することはできません。

以下はポイントサイトの一例です。自分がよく使うECサイトがリンクされていることや、そこで貯まるポイントが自分にとって使いやすいかどうかが、ポイントサイトを選ぶ基準となります。

  • セゾンポイントモール(セゾンカード)
  • ポイントUPモール(三井住友カード)
  • ハピタス(一般)
  • モッピー(一般)
  • ちょびリッチ(一般)

ポイントを2重取りできるケースもある

また「ポイント2重取り」ができる場合もあります。これは以下のように1度のお買いもので、2度に渡ってポイントを獲得できる裏ワザです。

  • ①加盟店でカード提示
  • ②クレジット払い

またチャージでポイントが貯まるクレジットカードを使うことによって、以下のように電子マネーの利用においても2重取りは可能です。

  • ①電子マネーにチャージ
  • ②加盟店で電子マネーで決済

ポイントを2重取りするには、「クレジットカード・加盟店・電子マネー」の組み合わせが重要です。2重取りできるパターンは数が少ないですから、チャンスがあれば積極的にポイントを取りに行きましょう。

還元率は工夫次第で2%以上に持って行ける

最後にクレジットカードの還元率を高めるために、欠かすことのできない3項目をまとめました。どれか1項目だけではなく、全項目を満たすような使い方が理想的です。

【クレジットカード還元率アップの心得】
・標準還元率の高いカードを選ぶ
・ポイント倍率がアップするお店を利用する
・1ポイント=1円以上のものと交換する

ここまでは触れませんでしたが、ポイント交換も還元率アップのためには外せない重要項目です。効率よく貯めたポイントも、1円以下の価値のものと交換すれば、還元率をダウンさせる結果になってしまうので気をつけてくださいね。

ポイントを家電などの景品と交換する人もいますが、これらはレートが低いのであまりおすすめできません。反対にギフト券やマイルと交換すれば、高い還元率を維持できます。

上記3点に気をつければ、利用額に対して平均2%もしくはそれ以上のリターンも難しくはないのです。

クレジットカードのメリット③優待や付帯保険が使える

クレジットカードをよりお得にしてくれるのは、ポイント還元だけではありません。クレジットカードに付帯する様々な特典や優待サービスには、ポイント還元とは比較にならないほどのメリットがあります。

提携店の割引優待セールはダブルにお得

以下のようなクレジットカードなら、クレジットカード払いでポイントが貯まるだけでなく、割引まで適用されるのでダブルでお得になります。

クレジットカード 対象店舗 優待
セゾンカード ・SEIYU
・リヴィン
・サニー
・第1と第3土曜:5%オフ
イオンカード イオングループ各店 ・毎月20日、30日:5%オフ
・毎月15日:5%オフ(※55歳以上限定)
エポスカード マルイ ・年2回:10%オフセール

イオンカードの場合はイオンシネマにも優待割引が適用されますから、お買いもののついでに映画を観ればお得感が満載です。

飲食店・レジャー・ホテル、海外優待も使える!

多くのクレジットカードでは、お出かけや旅行にも優待が使えます。海外旅行でも事前に優待情報を下調べしておくことで、世界各国のレストランやお土産が割引価格で利用できますよ。

クレジットカード 優待の例
ライフカード ・群馬サファリパーク:10%オフ
・富士急ハイランド:フリーパス割引
・神戸ポートピアホテル:10%オフ
イオンカード ・ニューオータニイン東京:10%オフ
・掛川花鳥園:入園料50円?100円オフ
・お台場大江戸温泉物語:割引
エポスカード ・一休.com:1,000円オフ
・楽天トラベル:1,000円割引クーポン
・小川珈琲:5%オフ
セゾンカード ・食べチョク:初回限定550円オフ
・富士急ハイランド:フリーパス割引
・伊豆・三津シーパラダイス:入園料割引
JCBカード ・「たびらば」海外優待店多数
・ハワイのトロリーバス無料

海外旅行傷害保険にはメリットが多い

クレジットカードの特典の中には付帯保険も含まれます。中でも海外旅行傷害保険はありきたりで見過ごされがちですが、実際にはこの通り極めて利用価値の高い特典なのです。

【カード付帯の海外旅行保険のメリット】
・加入手続きが不要
・保険料は0円
・海外での医療費を請求できる
・海外で病院を紹介してもらえる ※キャッシュレス診療対応
・海外での支払いは不要 ※キャッシュレス診療対応

また旅行保険は合算が可能なので、複数のカードを持っていれば、一般加入保険にも引けを取らない補償が実現します。

なおカード付帯保険を合算する際には、以下のような保険の特性にもご注意ください。

  • 利用付帯:そのカードで旅行費用を決済しないと有効にならない
  • 自動付帯:旅行時には自動的に有効になる
  • 家族特約:同行する家族にも補償がつく

ショッピング保険など付帯保険の種類は様々

クレジットカードの付帯保険には、海外旅行傷害保険以外にも以下のような種類があります。複数の保険が付くカードもあれば、保険がまったくないカードもあります(不正使用の補償は例外)。もちろん補償内容や補償額も、カードによってかなり差があります。

  • 海外旅行傷害保険
  • 国内旅行傷害保険
  • 航空機遅延費用
  • ショッピング保険
  • シートベルト保険

他にも様々な特典が使える

クレジットカードには他にもいろんな特典がついています。年会費が高いカードほど特典も充実しますから、カードを選ぶ際には必ずコストとメリットを比較検討してください。

あなたのライフスタイルに合ったクレジットカードなら、年会費以上のメリットを得ることも難しくはありません。

カード特典 説明
海外デスク 旅行先の電話サポート
レストラン無料特典
※ゴールド以上
1人分のコース料理が無料
空港ラウンジ
※通常ゴールド以上
空港ラウンジを利用できる
プライオリティパス
※ゴールド以上
世界中のVIP空港ラウンジが使える
空港関連サービス
※通常ゴールド以上
手荷物宅配などの優待
ビジネス関連サービス
※法人カード
会計ソフトなどの優待

クレジットカードのメリット④家計を「見える化」できる

最後にもう一つ、クレジットカードのメリットは家計を可視化できることです。クレジットカードが無計画な利用につながると考える人は多いのですが、実際にはクレジットカードほどお金の管理に適したツールはありません。

カード明細書をダウンロードできる

クレジットカードを使うと、必ず以下のデータが記録に残ります。

  • 利用日
  • 利用先
  • 利用金額

クレジットカードの利用明細書は半年?1年分が常にアップロードされていて、好きな時にWEBで閲覧できます。つまり外出先でもスマートフォンで、いつでも家計をチェックできるのです。

利用明細書をダウンロードすれば保存もプリントアウトも自由ですし、データをソフトに読み込めば家計簿も作れますよ。

複数のカード使い分けが合理的

もしも1枚のクレジットカードであらゆるものを決済すれば、そのカードの明細書がそのままあなたの家庭の家計簿になるでしょう。でも現金しか使えないお店もまだ多いですし、そこまで統括的な管理は現時点ではちょっと難しいですよね。

そこで以下のように、用途別にクレジットカードを使い分けることをご提案します。

  • 公共料金:標準還元率が高いクレジットカード
  • スーパー:スーパーの優待が使えるクレジットカード
  • 海外旅行:海外優待や旅行特典の多いクレジットカード

これなら家計管理がしやすいだけでなく、そのカードの特典や優待を最も効率よく利用できるでしょう。

お店が発行するレシートも必ず残しておこう

クレジットカードの家計管理における注意点を最後に一つ。クレジットカードの利用明細が残るからと言って、お店で手渡されるレシートをすぐに捨ててしまうのはNGです。

利用データが店舗からカード会社に届くまでには若干のタイムラグがあり、その間はレシート以外にカード利用を証明できるものが無いからです。

またクレジットカードの請求書との突きあわせにも、やはりレシートが必要です。身に覚えのない利用が明細書に見つかった時も、カード会社に通報する前に、まずはレシートと突きあわせてみることが大切です。

ネットショッピングでは請求書や領収書がメールで届きますが、これもすぐに削除したりせず、必ず一定期間保管しておきましょう。

おすすめのクレジットカードを年会費無料のクレジットカードから厳選してご紹介!

クレジットカードのメリットをご紹介したところで、おすすめのクレジットカードを厳選してご紹介していきます。

年会費無料で高還元!リクルートカード

リクルートカードは年会費無料で作れる上に、基本還元率が1.2%と高く、どこで利用してもお得なクレジットカードです。

基本還元率が高い時点で、いつどこで利用してもお得ですので、利用先問わず高還元率になる点がこちらのカードの最大のメリットと言えるでしょう。

通常のクレジットカードの基本還元率は0.5%が標準ですから、基本還元率が1.2%はかなり高い方になります。

リクルートカード

参照:リクルートカード

イオングループをよく利用する方におすすめ!イオンカードセレクト

イオングループ店舗をよく利用する方には、イオングループで様々な優待が利用できるイオンカードセレクトがおすすめです。

こちらのカードはイオングループ店舗が常にポイント2倍とお得になる他、20日と30日はイオンで5%OFFとなる特典も付帯しますから、イオンをお得に楽しめます。

また、電子マネーWAONが標準搭載されてる上に、電子マネーWAONへのチャージでポイントを獲得できる唯一の1枚ですから、電子マネーWAONを利用する方は必携の1枚と言えるでしょう。

イオンカードセレクト

参照:イオンカードセレクト

クレジットカードにもデメリットがある!?気になる問題点と解決方法

もちろんクレジットカードにもデメリットはあります。以下のようなことは、クレジットカード否定派の方からよく聞かれる事柄ですよね。

  • 入会審査がある
  • 使い過ぎてしまう
  • 使えなくなることもある
  • 不正使用される恐れがある

そこでそれぞれの項目について再確認した上で、解決方法を探っていきたいと思います。

審査を避けることはできない

クレジットカード入会時には必ず審査を受ける必要がありますが、実はこればかりは避ける訳にはいきません。

しかも審査嫌いの方にとって困ったことに、入会したらそれで終わりではなく、カード会員は常に審査下にあると言ってもいいのです。

クレジットカードの利用履歴はすべて信用情報に登録され、今後のカード審査やローン審査に影響を及ぼします。これらはクレジットカードを持つ以上、誰もが避けられないことなのです。

使い過ぎにはプリペイドカードがおすすめ

審査に通ってクレジットカードが使えるようになると、次に心配になるのが使いすぎですよね。

気軽にショッピングできるのはいいのですが、支払えないほど使ってしまったらどうしようと不安になる人も多いようです。しかし多くの場合、それは単なる取り越し苦労にすぎないでしょう。

クレジットカードを使えばその都度利用情報がメールで届きますし、利用明細書をチェックするのも簡単です。なので現金で買いものしていた時よりも、むしろ家計管理に関心の向く人が多いのです。

それでも使いすぎてしまう人には、以下のような手立てが有効でしょう。

  • カード利用額の減額 → 決済可能な金額を減らせる
  • プリペイドタイプの電子マネーを使う → チャージ分しか使えない
  • プリペイドカードやバーチャルカードを使う → チャージ分しか使えない

電子マネーやプリペイドカードならクレジットカードでもチャージできますし、利用上限を千円単位で設定できます。

カードが使えなくなる原因は多種多様

クレジットカードは便利なのでつい頼り切ってしまいがちですが、それだけに外出先で急に決済できなくなっては大変ですよね。滅多にないことですが、実はクレジットカードにはこのようなことが皆無ではありません。

原因としては様々なことが考えられますが、その場ですぐには解決できないことが殆どです。

使えなくなる原因 解決方法
・特定のブランドへの未対応
・リーダー等の不良
別のカードを使う
限度額を超えた ・支払日を過ぎるまで待つ
・増額を申請する
カード代金の未納(延滞) すぐ返済する
・紛失
・盗難
・不正使用の恐れ
カード会社の指示に従う
カードの劣化 新カードを再発行してもらう

万が一のことを考えれば、クレジットカードは1枚きりではなく、常に2枚以上を携行することをおすすめします。

特に海外旅行には、ブランドの異なる複数のカードを持参するのが常識です。

不正使用される恐れがある

「知らない間に誰かにクレジットカードを使われてしまう」こんなこと、想像するだけで恐ろしくなりますよね。カード犯罪に巻き込まれる心配が、入会をためらう大きな原因となっているのももっともな話です。

しかし残念ながら、その心配を皆無にすることはできません。以下はカード犯罪の認知・検挙状況の推移ですが、カード犯罪件数は年による増減はあっても、決してゼロにはならないのです。

私たちが遭遇しやすいクレジットカードの犯罪の種類には、以下のようなものがあります。

  • カードの盗難
  • スキミング(スキマーを用いて読み取る)
  • フィッシング(偽メールや偽サイトでカード情報を入力させる)
  • カード情報の漏洩

これら犯罪に対しては、以下のような対策がを講じるしかありませんが、はっきり言って個人では防ぎようのない面も多々あります。

  • クレジットカードは必ず身につける
  • ガードマン常駐のATMを使う
  • 自分でカードを挿入するリーダーしか使わない
  • タッチ決済を使う
  • 不用意にカード情報を入力しない
  • 怪しいサイトは使わない

しかしカード会社の24時間モニタリングシステムにより、多くの場合は被害を未然に防ぐことができますし、万が一不正使用された場合も原則的に全額補償されるので、無闇に心配する必要はありません。

適正な管理はカード会員の義務

ただし不正使用分の全額補償は、カード会員の管理に落ち度がなかった場合に限られます。

例えば以下のようなケースで不正使用の損害が生じた場合は、補償の対象外となってしまいますのでご注意ください。

  • 車内にカードを放置した
  • 家族を含む第三者にカードを貸した
  • カード番号を第三者に教えた

クレジットカードの適正な管理がカード会員の義務であることは、会員規約にも明記されていることです。不正使用に対しても、万事カード会社が何とかしてくれるだろうという受動的な態度は改めた方がいいですね。

クレジットカードにはメリット豊富!デメリットも自然に解決できる

クレジットカードには思った以上に色んなメリットがあるんですね。ただ便利なだけでなく、ポイント還元や特典によって、かなり得できることも分かりました。

それだけでなく、日常的な支出の管理にもクレジットカードは役立ちます。使い方次第では、クレジットカードを家計管理のツールにすることも可能なのです。

一方でクレジットカードのデメリットは、すべて管理上の責任に関わることばかりです。つまりクレジットカードのメリットを上手に使いこなせるようになれば、デメリットもゼロにはできないものの、自然に軽減することができるでしょう。